O睡眠時無呼吸症候群
- 睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)は、睡眠中に呼吸が止まった状態(無呼吸)が断続的に繰り返される病気です。
その結果十分に睡眠がとれず、日中の眠気、集中力、居眠りがちになる、居眠り運転で事故などを起こしやすくなります。発症は、肥 満による上部気道への過剰な脂肪沈着とも関連がありますが、意外と3割は肥満の方ではなく遺伝的、後天的に上気道が狭い事も原 因の一つと言われています。
放置しておくと無呼吸に伴う低酸素やストレス等の影響で高血圧や心筋梗塞、脳卒中などの心血管系 疾患を引き起こすと言われています。
- 睡眠時無呼吸症候群の人の場合
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呼吸している状態
肥満があると、のどの内側にも脂肪などがついて上気道が狭い。眠って筋肉が弛緩するとさらに上気道が狭くなり、空気が通るときの摩擦でいびきが生じる。
無呼吸の状態
さらに筋肉が弛緩すると、舌根などで上気道が塞がり呼吸が止まる。無呼吸で血液中の酸素が減ると、高血圧や心筋梗塞、脳出血などの病気にもつながる。
- 当院では「終夜睡眠ポリグラフ検査」といって脳波や呼吸リズム、酸素濃度などを一晩中臨床検査技師がリアルタイムでチェックする検査を行っています。
3床の個室があり、検査は夜7時から翌朝6時まで、普段通り仕事にも行けますので、気軽にご相談下さい。
O検査の手順
- 問診/カウンセリング
- 問診表(眠気、いびき症)
睡眠時無呼吸症の疑い、睡眠検査の必要性
- 医師検査/諸検査
- 簡易睡眠モニター検査
血圧/心電図等合併症の疑い
- 終夜睡眠ポリグラフ/診断検査
- 院内睡眠検査(脳波、呼吸、心電図、筋電図、動脈血酸素飽和度等睡眠時無呼吸の確定診断)
- 治療法の決定
- 体重減量指導、マウスピース作成、手術(口蓋咽頭形成術)、CPAP(経鼻持続陽圧呼吸療法)などを選択
- CPAP導入
- 機種、設定(モード、圧)、マスクの決定 在宅CPAP治療開始
- CPAP・外来定期受診
- 外来定期受診(CPAP保険算定)
指導管理、使用状況確認